キャンプと調理は一蓮托生。自宅のキッチンとおなじように、システマチックなキッチンを作るのもよし。ガスを使用せずに焚き火を利用して調理するもよし。どちらにせよ、ある程度の不便の中での調理を楽しむくらいの気持ちがキャンプには必要です。 今回紹介する5品は、30年以上のキャンプキャリアの中で、快適・安全に楽しむために愛用しているギアを選んでみました。

とにかく調理しやすく、圧倒的な軽さが魅力のバーナー

4つ足のシングルバーナー

どこへ行くにも、ぼくがとりあえず連れていくことを考えるシングルバーナーが、このST-310。グループキャンプならツーバーナーがなにかと便利だし、山の人ならOD缶のシングルバーナーのほうが軽い。しかし、CB缶シングルバーナーには、コレにしかないよさがあります。
まず低重心で調理がしやすく、重いものを載せても問題なし。火力調整もトロ火から強火までバッチリなので、とにかく調理しやすい。ツーバーナーより圧倒的に小さく軽く、燃料もOD缶より経済的で使いやすい。また、CB缶はどこでも売っているので、出先で燃料を購入しなければいけない遠征キャンプにも最適です。
ただし!オプションの点火アシストレバーは、マストで購入するべし。そのままだと点火スイッチが使いにくいからです。いまなら火力もアップして、アシストレバーも初めから付いているST-340が新発売されています。火口のサイズがアップしているので、コチラもオススメ。

ソト/ST-310 
¥6,985
サイズ:166×142×110㎜
重量:330g

錆びにくくて、扱いやすいダッチオーブン

アルミテーブルに置かれたダッチオーブン

鉄製のモノが当たり前だったダッチオーブンを、ステンレスで作ったのがこの商品。むろん特徴は言わずもがな「錆びにくい」こと。ダッチオーブンに必要なシーズニングなどのメンテナンスから解放されるし、仮に錆びても金ダワシでゴシゴシこすれて清潔。そして、錆びにくいってことは酸に強いということ。キャンプでトマト系料理をそのまま入れておいても、まったく錆びないので安心感が違うのです。
またオプションのエミールを使えば保温調理も可能。作った料理をすぐに食べなくても温かいままキープできるので、寒い時期にはとってもありがたい。寒い時期にキャンプに行くならエミールとセットがオススメです。唯一の欠点は高価なことだけど、そのコストを払う価値は充分にあります。

ソト/ステンレスダッチオーブン10インチ 
¥24,750
サイズ:365×280×160㎜
重量:5.2㎏

洗いやすくストレスフリー!一生使えるクーラーボックス

枯芝に置かれたクーラーボックス

 

釣り具でおなじみのシマノが作ったキャンプ用クーラーボックス。シマノのクーラーボックスの特徴は、圧倒的保冷力の真空パネルと圧倒的使いやすさの両面ワンタッチ開閉にあります。ぼくが使うこのモデルは、3面真空だけど充分すぎるほどの保冷力。さらに保冷力の高い6面真空のモデルもあります。
両面開閉の機構は軽い力で左右どちらからも開閉でき、フタの取り外しも容易。とにかく使いやすく洗いやすい。地味だけど、新設計のドレン(水抜き)の形状がよくできていて、きれいに水が抜けるので、大きいサイズでありながら洗いやすくストレスがありません。
唯一の欠点は値段の高さ。しかしシマノ製に慣れてしまったら、もうほかのクーラーボックスには戻れない。一生使える最高のアイテムと言えるほど、その価格に見合う価値があるのです。

シマノ/VACILAND EL 40L
¥79,200
サイズ:402×650×434㎜
重量:9.2㎏

焼くことに特化した、A5サイズの鉄板

A5サイズの持ち手つき鉄板

手前味噌で申し訳ありません。こちらはワタクシA-sukeがプロデュースした鉄板。「焼く」に特化したA5サイズの小型調理器具です。

1㎝もない厚みの本体に、外れにくく使いやすいハンドルと合わせても重量は1㎏弱。値段も安く、キャンプでも家庭でも使えるので一枚あるととても便利。肉も野菜もただ焼くだけですごく美味しく焼けるのです。
秘密は波状の断面。食材が触れている部分は香ばしく、触れていない部分は遠赤外線でジューシーに熱が入る。食材全部が面で触れる鉄板やフライパンなどより少し時間がかかるものの、焚き火や炭火などの高火力でも黒焦げになりにくく、サイコーの焼き具合を提供してくれます。

テンマクデザイン/男前グリルプレート
¥2,420
サイズ:207㎜×143㎜
重量:875g

汎用性が高く、使い勝手のよいステンレステーブル

枯芝に置かれたステンレステーブル

超定番商品の小型のステンレステーブル。シンプルで壊れにくくサッと組み立てられて、焚き火の脇やチェアの横、テントの中など、どこでも使える適度なサイズ感。
ステンレス天板だから、この上でシングルガスストーブを使っても、熱々のダッチオーブンを直接載せてもOK。また表面が微妙な凸凹仕上げになっているため、汚れや傷を隠しつつ掃除もしやすい。汎用性のあるアイテムだから、アレにもコレにも使えるのが魅力です。自分だけの使い方があるかもしれません。
畳めば薄く収納性もバツグン。ぼくはいつもクルマに積んでいます。

ユニフレーム/焚き火テーブル
¥7,920
サイズ:55×35×37cm
重量:2.3㎏

プロフィール
A-suke/BASE CAMPオーナー

BASE CAMPオーナーのA-sukeさんプロフィール写真

キャンプはもちろん登山、MTB、カヤック、フライフィッシング、ハンティングなどの幅広いアウトドア経験をもった、アウトドア好きが集まるカフェ「BASE CAMP」の店主。
アウトドアの幅広い知識を持っていることや、元プロダクトデザイナーという経歴を生かして、コトやモノをプロデュースしている。BASE CAMPの調理人でもあるので、燻製やダッチオーブン料理などにも造詣が深い。雑誌等でオリジナルレシピを積極的に発信していて、誰でもできる簡単シンプル料理に定評がある。

 

※掲載内容は、2024年3月現在の情報をもとに作成しています。ご購入の前に最新の情報をご確認ください。

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