愛用するキャンプ道具を拝見!|イラストレーター 関根千種さん
バックパックひとつで楽しむキャンプ旅
65ℓのバックパックの中に、キャンプ道具をスッキリとパッキングして背負う関根千種さん。およそ2年前に行ったニュージーランドでのキャンプ旅と、日本に帰ってきてからの経験が、いまの道具選びに大きく影響を与えているといいます。
「旅でのキャンプ道具は現地で調達したものもあります。当時はベストな旅道具がわからないまま揃えて、車で運んでいました。日本に帰ってきたいまは車を持っていないので、装備をもっと小さくしたほうがフットワークが軽くなるということがわかってきて。けれどキャンプは、ストイックな登山ともちょっと違うと思うので、軽さは意識しながら、“遊び”は入れていたいなと考えています」
「調理道具やコーヒーセット、テントなどは快適にすごせるものを選びたい。日々、インスタグラムやインターネット、雑誌などで、いろんな人の持っている道具を参考にしながら、自分の旅に持っていける道具を探して増やしているところです。道具選びは、値段とのバランスのよさも大切なポイントだと思っています」
関根千種さんの厳選キャンプ道具
Tent [テント]
だれともかぶらないお気に入りのテント
ニュージーランド滞在中にキャンプをするため、アメリカから取り寄せて購入した、初めての自分用テント。
「両側のフライシートを完全にロールアップすると、驚くほど視界が広くなります。そのおかげで壮大な景色を思いっきり楽しめました。前室は広く、ヘリノックスチェアを畳まずに入れられます。自立式なので、どんな場所でも立てられるのがうれしいです。フェールラーベンらしい色もかわいくてお気に入り。ひとりでは広々と、友だちとふたりで使っても快適なサイズ感です」
Sleeping Bag [寝袋]
ダウンに包まれる感覚と使い勝手のよさが魅力
6〜7年前の誕生日に、仕事仲間からプレゼントしてもらった寝袋を、いまでも大切に愛用。
「ダウンの寝袋に入ったときの包み込まれている気持ちよさは特別です。封筒型の寝袋も、家の布団のようで好きですけどね。フルジップタイプは、かけ布団のようにも使えるし、使ったあとに干しやすいです。ダブルジッパーなので足元の側をベンチレーションのように開ければ、温度調節も簡単です」
Mat [マット]
寝心地のよさと携行性を兼ね備える
キャンプ仲間でイラストレーターのこいしゆうかさんが持っていた、インフレータブルマットの使い心地がよさそうで、購入をあと押し。
「簡単に広げられるクローズドセルマットも使っていますが、バックパック旅には少しかさ張るなと。このマットなら小さく畳め、膨らます手間も最小限です。ショートサイズを選んだので、足元にはバックパックを置いて、カバーしています」
Bonfire stand [焚き火台]
調理もしやすくて、軽量コンパクト
スイス発の軽量焚き火台(重さは約450g、専用袋含む)。
「バックパックの背面に収まるほど、軽くてコンパクト。それなのに薪をしっかりと入れて火を起こすことができるので、調理用としても最適です。ゴトクを兼ねたフレームに、専用の串を置けば、その上に鍋をのせて調理できます。串にお肉やマシュマロを刺して焼くこともできますよ」
Chair [イス]
軽量化を求めて、選んだチェア
折り畳みチェアとして人気のヘリノックスのなかで一番の軽量モデル。シートには、薄手で丈夫なポリエステル・リップストップを採用し、バックパック旅のおともとして心強いアイテムです。
「これよりも重量のある別モデルを使っていましたが、より身軽な旅をするために買い足しをしました。包み込まれるような座り心地で、 腰も痛くならないので、重宝しています」
Favorite items [お気に入りアイテム]
細かなディテールで自分らしさをプラス
豊かな休日を送るための、使い勝手と耐久性、上質なデザインのアウトドア道具を展開するヨカ。そのラインナップで最小で最軽量のテーブルです。
「畳むとバックパックにちょうど入るサイズ感と3本脚のデザイン、木の雰囲気がお気に入りです。元々は黒だった天板と脚をつなぐパラコードを、自分好みの赤にチェンジしました。ヘリノックスのチェアの高さとの相性もバッチリです」
ホッとできる時間を手軽につくるコーヒーセット
バリスタ経験者の関根さんは、キャンプの朝にコーヒーを欠かしません。
「ドリッパーはフラットに収納できてかさばらないので、いつもバックパックの中に忍ばせています。ニュージーランドでのキャンプ旅のときも、ミルで豆を挽いてコーヒーを淹れてました。エアロプレスは、挽いた豆とお湯をバッと入れて押すだけで、まろやかでおいしい味わいに」
ソフトな肌触りが決め手
サーマレストのマットレスを製造する際に出る廃材を使用して作られたマクラ。
「これまでキャンプにマクラは使用していませんでしたが、このキノコ柄に惹かれ購入。使ってみると寝心地がいい! 小さく畳めるわけではないので“ぜいたく品”ですが、クッション代わりにもなるので最近は持っていってます」
クーラー兼、移動用バッグとして
アメリカ発のクーラーバックブランドの定番キャンバスシリーズ。
「バックパックのほかにもうひとつ、手持ちで荷物を運ぶときには、この11ℓサイズがベストです。現地で調達した食材を入れるほか、移動中はカメラや調理道具、まな板などを詰めています。ニュージーランド旅では常に冷蔵庫として使用していました」
明かりとして、充電アイテムとして
ヘッドランプと併用しているという、軽量コンパクトのソーラー充電式LEDライト。
「USBポートで本体の高速充電ができるほか、スマホへの充電もできるのがうれしいです。防水で小さく持ち運べるので、ひとつあると安心なアイテムです。明るさも調整でき、ソロキャンプのさまざまなシーンで不自由なく使えています」
妥協せずに調理も楽しめる道具
「旅先で調達しやすいガスがCB缶。ガス缶カバーは、山並みをイメージして自作したものです。1,500円くらいで購入したステンレス製の両手フライパンは、サイズ感がよくて、お肉を焼いたり、アヒージョを作ったり。焚き火調理にも使用してます」