キャンプでベテラン感が一番表れるのは、じつは撤収の仕方。この撤収法が身についていれば、スムーズな撤収ができるだけでなく、効率のいいキャンプをすごすことができます。

効率のいい撤収方法

青空が広がる晴れたテントサイト
撤収作業で肝心なのは手順を覚えること。たいていのキャンプ場は10時ごろがチェックアウトの時間なので、朝食がすんだらすぐに撤収に取りかかりましょう。

食器は洗って乾かさなくてはいけないため、まずはキッチン周りから始めるのがおすすめです。そして、テーブルとイスをたたんだら、テントとタープを片付ける。テントフロアの裏側を乾かす、などの時間も考えておきたいところです。
最後に忘れ物やゴミの拾い残しがないかどうか、再チェックを確実に行ないましょう。

そしてクルマのカーゴスペースへの積載はパズル的になるので、最後の積み込みはクルマのことをよく知っている持ち主が行なうのがベストです。自分以外にクルマまで運べる人がいれば、ほかの人に任せるとスムーズに撤収が行なえます。

小物は大きなトートバッグにまとめる

トートバッグにキャンプ道具が満載になっているイラスト
キャンプはテントやタープなど大型の荷物もありますが、意外と小物もたくさんあって撤収時に細かく分類しているとそれだけで時間をとってしまいます。
スタッフバッグやケースなどに詰めたら就寝のための道具、調理のための道具、衣類など、カテゴリー別に大まかに分け、トートバッグやダッフルバッグにまとめてしまいましょう。
クルマに積みやすいだけでなく、帰宅してからも下ろしやすいし整理もしやすいです。

仕切り付きのバッグは仕分けがしやすい

仕切りのついたコンテナのイラスト
カメラバッグに見られるような仕切り付きのバッグは小物の整理に非常に便利です。ソフトタイプの仕切りならば、緩衝効果もあるからランタンなどのクリアパーツのあるものや壊れやすいものの収納にも役立ちます。ガーデニング用には仕切りのついたトートバッグもあり、とくに小物が多い調理道具の整理運搬に重宝します。ハードタイプのコンテナに自作した仕切り板を入れるのもいいでしょう。

重ねられるコンテナが便利

積み重ね可能なコンテナがクルマの荷室に積んであるイラスト
荷運び用の折りたたみコンテナも便利ですが、両側にしか持ち手がないため体格のいい人でないと運搬しづらいという欠点があります。もう少し小振りで折りたたみ式のハンドルがついた製品も出ているので、探してみるといいでしょう。コンテナ類は自分のクルマのカーゴルームサイズに合わせることも大切です。コンテナやケース購入の前に、カーゴルームのサイズを測っておくことも大事なポイントといえるでしょう。

荷物の隙間を寝袋などで固定する

寝袋などで隙間なくキャンプ道具を積んでいるクルマの荷室のイラスト
クルマの内部(カーゴスペース)は、リアタイヤのタイヤハウスなどが出ていてキッチリした四角の部屋にはなっていません。ガタ付きなどを防ぐために寝袋やマット、衣類などの入った柔らかめのスタッフバッグやトートバッグを押し込んで固定するといいでしょう。走り出してから荷物がガタ付いても奥側はなかなか直せないので、積み込みの際に気をつけるのがポイントです。

雨の日の効率のいい撤収方法

雨の降るキャンプサイトで撤収する人
雨の日の撤収は、キャンプ道具は汚れ、服もビショビショになってしまいます。いかにシステマチックでスピーディに行なうかが大切です。

基本はタープとテーブルを最後に残し、タープの下にビニールシートを敷いて道具を整理しつつ、ケースやバッグに収納していきます。
最後のタープをたたむ作業と積載はどうしても濡れてしまいますから、レインウエアやポンチョなど雨用の装備を忘れないようにしたいですね。
雨の日の撤収が速くなったらベテランキャンパーの証拠であると言ってもいいでしょう。

しまい忘れがないようにパーツごとに分類する

ペグやガイライン、ポールや折りたたまれたテントのイラスト
テントやタープのようにパーツの多いものは、抜いたペグなどをそのままにするとしまうのを忘れてしまうことも多々あります。面倒でも1カ所に集めて、ペグやポールなど分類しておきましょう。ペグは抜く係と汚れを拭く係を分けて作業をすると撤収が速いです。設営の際に使った本数を覚えておいて、撤収の際には数のチェックをすることも大切です。

タープの下で撤収作業を行なう

タープの下でテントをたたんでいるイラスト
キッチン周りをさっさと片付けて、テントをタープの下に入れ、分解作業をするといいでしょう。テントを移動する際には濡れた地面を引きずらないように注意すること。泥汚れは落ちにくいだけでなく生地の劣化を招きやすいです。雨の日はメインテーブルの撤収は最後まで残しておいたほうが、整理や分類の作業がしやすいです。

濡れたテントやタープはクーラーボックスや防水バッグに入れる

クーラーボックスに濡れた道具をしまっているイラスト
濡れたままでは収納袋に入りにくいし、入れてしまうとそのまま濡れているのを忘れて放置し、カビが生えてしまうこともあります。クーラーボックスやクーラーバッグは防水なので、それらに入れて持ち帰れば、ほかの荷物を濡らさなくてすみます。大型の防水バッグも役に立ちます。

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