2人キャンプにおすすめのキャンプ道具と選び方(その他編)
2人キャンプはほかのキャンプとなにが違う?
2人キャンプは、ファミリーキャンプやグループキャンプ、ソロキャンプといったほかのキャンプとなにが違うのでしょうか?その特徴を5つのポイントに分けてみました。
①一部の道具を共有することで荷物量が減る
2人キャンプではテントやタープ、焚き火台といった多くの道具を共有します。各自が全道具を持参するソロ装備でのグループキャンプと比べて荷物の量が減るので、より気軽に出かけられるようになります。
②コンパクトな荷物で設営・撤収&運搬が楽
「道具を共有するのはファミリーキャンプも同じでは?」と思うかも知れませんが、2人しかいないので各道具がコンパクトなもので十分になり、設営や運搬が楽になるのも2人キャンプの特徴です。
③親密な時間をすごせる
いっしょに行く人とずっと1対1ですごすので、より親密な時間を送ることができます。とくに焚き火を囲みながら2人だけで会話をしていると、いつもは話さないような深い話題に没入してしまうこともあるでしょう。
④気を遣わずに行動できる
ファミリーキャンプやグループキャンプでは役割を意識して動かなければならない場面も多いですが、気心の知れた相手とだけですごす2人キャンプではあまり気にせずに済みます。
⑤ソロキャンプよりも楽で安心
2人で行なう設営と撤収は1人だけのときに比べて段違いに捗ります。また、ソロキャンプに付きもののトイレや洗い物でサイトを離れるときの荷物の心配も軽減します。
2人キャンプ用の道具(テント&タープ以外)の選び方
2人キャンプで共有する道具としては、テント、タープ、焚き火台、クッカー、バーナー、クーラーボックス、ランタンなどが挙げられます。そのなかから本記事ではテントとタープ以外の道具について、その選び方を紹介していきましょう。
ファミリーキャンプ用やソロ用の道具は流用できる?
先に書いたとおり、多くの道具を共有するのが2人キャンプの特徴です。寝袋、マット、チェア、ヘッドライト、カトラリーは2人キャンプでも個人で使う道具ですが、テーブル、クーラーボックス、バーナー、クッカー、ランタンは2人でシェアする道具になります。
このなかでも、個人で使う道具は普段のキャンプと同じ道具を使うのが基本です。荷物をコンパクトにできることを2人キャンプのメリットと考えるなら、ファミリーキャンプ用よりもソロキャンプ用の道具を流用するほうが向いているでしょう。
けれども、シェアできる道具はできれば2人キャンプ専用の道具を用意したいところです。その理由は、主に次のようになります。
ソロ用ではできなかったことも楽しめる
ソロキャンプ用の道具は登山向けを転用するケースもあり、機能は必要最低限にとどめられていることも多いものです。バーナーであればゴトクは小さめ、クッカーであれば1人用の容量しか入らないのが普通です。
このどちらも2人キャンプ用を準備すれば、バーナーのゴトクが大きくなってサイズの大きなクッカーが置けるようになり、火力も高まるので料理の幅が広がります。ソロではできなかったことができるようになる、これが2人キャンプ用の道具を使うメリットです。
2人キャンプ用で荷物量を減らそう
「できることの幅が広がる」という点だけを見れば、ファミリーキャンプ用の道具を流用することでも十分と思われるかもしれません。道具の種類によってはそのとおりで、大が小を兼ねるケースは多くあります。とはいえ、例えば大きすぎるテーブルや大容量のクーラーボックスは、2人用に設えたコンパクトなテントやタープには不似合いですし、使っていても持て余してしまいます。
ファミリーキャンプ用の道具はどうしても大きくて重くなりがちです。2人で使うのにちょうどいい、サイズも重さもコンパクトな道具で荷物量を減らすのが、2人キャンプのメリットを活かした道具選びといえるでしょう。
2人キャンプにおすすめのキャンプ道具(テント&タープ以外編)
では、2人キャンプで共用するなら、具体的にどんな道具がいいのでしょうか?ここまでに紹介した選び方を踏まえて、ファミリーキャンプ用よりは小さく、ソロキャンプ用よりは大きい、絶妙なサイズ感の道具を紹介していきます。
テーブル
2人でゆったりとすごしたい2人キャンプでは、ロースタイルのテーブルがおすすめです。天板の横幅は、向かい合うなら70cm、横並びなら90cmが目安。大きさ的に重量も気にならないので、材質は好みで選んでください。
ハイランダー/シェフテーブル
調理をしながら食卓にもなる、一台二役のローテーブル。竹とアルミでできた天板は中央のパネルを取り外しでき、バーナーをはめ込むといったカスタマイズが可能です。約90×60cmの天板は2人で使うのに十分な広さで、コンパクトに収納できるのも高ポイント。
¥14,980
サイズ:約D60×W90×H43cm
収納サイズ:約D18×W78×H20cm
重量:約8.6kg
ハイランダー/シェフテーブル
クーラーボックス
2人キャンプではファミリーキャンプに比べるとクーラーボックスを開閉する回数も少なくなり、保冷効果が持続しやすくなります。そのため、ハードタイプでもソフトタイプでも好みで選べば問題ありません。なお、1泊2日のキャンプで容量は30Lくらいが目安となります。
ヒャド/クーラーボックス 27R
無駄のないスッキリしたフォルムが目を引くハードクーラー。高密度な断熱材を採用し、シリコンゴムの大きな留め具が強く密封することで保冷力を高めています。着脱式のハンドルによる運搬のしやすさ、過不足ない約25.5Lの容量も、2人キャンプにうってつけです。
¥19,800
サイズ:約D36.5×W47.5×H37cm
重量:約7.9kg
ヒャド/クーラーボックス 27R
バーナー
ファミリーキャンプのようにしっかりしたキッチンを設えない2人キャンプには、コンパクトなバーナーがピッタリ。ただし、山岳用のような組み立て式のバーナーよりかはゴトクが大きくて安定したバーナーのほうが、料理の幅が広がるのでおすすめです。
イワタニ/カセットフー“タフまるJr.”
“あの”イワタニが展開する、アウトドア用カセットコンロ「カセットフー“タフまる”」のミニバージョン。風に強くて火力は十分、耐荷重10kgでダッチオーブンにも対応するなど、小さいながらも性能は本格的。2人キャンプでも納得のいく調理を可能にします。
オープン価格
サイズ:約D19.3×W28.6×H12.2cm
収納サイズ:約D25.2×W32×H13.5cm(ケースサイズ)
重量:約1.6kg
イワタニ/カセットフー“タフまるJr.”
クッカー
バーナーと同じように、2人キャンプならコンパクトなもので十分です。ただし、煮る、焼く、茹でる……をひとつで兼ねるソロキャンプ用のものではなく、用途別に用意されたクッカー3点ほどのセット品を使うと、やはり料理の幅が広がります。
トランギア/ツンドラ3 デュオーサル
フライパン、サイズが異なる2つのソースパン、フタ、ハンドルがセットになったクッカー。ソースパンは2層構造になっていて、外側に熱伝導率の高いアルミを採用することで火の回りを良くしています。パンの数もサイズも、2人キャンプにピッタリです。
¥13,200
サイズ:約φ20cm(フライパン)/1.5L・1.75L(ソースパン)
収納サイズ:約φ20×H9cm
重量:738g
トランギア/ツンドラ3 デュオーサル
焚き火台
ソロキャンプ用の焚き火台をベースに考えたいのですが、あまりに小さいと2人で炎を囲んだときに少し物足りなく感じてしまいます。また、調理の熱源になる焚き火台を選べば、そのぶんバーナーを簡素な構成にできるので、荷物を減らしたい2人キャンプにおすすめです。
ベルモント/BM-273 焚き火台TOKOBI
底板にメッシュ地を採用した、軽量な組み立て式の焚き火台。コンパクトながら焚き火を調理用の熱源にする仕組みに長け、別売りのオプションを組み合わせれば鉄板料理やオーブン料理も楽しめます。料理好きな2人のキャンプなら、きっと重宝するはずです。
¥15,950
サイズ:約D41.5×W46×H32cm
収納サイズ:約D26×W46×H6cm
重量:約2.2kg
ベルモント/BM-273 焚き火台TOKOBI
ランタン
2人で落ち着いた時間をすごす2人キャンプでは、サイトの広範囲を煌々と照らす必要はありません。最低限の明るさのランタンを複数用意して、設置する数で明るさを調整するといいでしょう。
ベアボーンズ/ビーコンライトLED 2.0
カラビナを使って引っ掛けることも、そのまま自立させることも可能な充電式のLEDライト。重量が約127gと軽いので、テント内やタープ下といったさまざまな場所に吊り下げてサイトを彩れます。最大220lmの明るさも、親密な空間を演出するのにピッタリです。
¥8,800
サイズ:約φ7.6×H15.2cm
重量:約127g
ベアボーンズ/ビーコンライトLED 2.0
大は小を兼ねるよりピッタリサイズを選ぼう
2人きりですごすキャンプでは、同じ道具を共有していっしょに作業をする時間もまた、楽しいものです。「大は小を兼ねる」でついついファミリーキャンプ用の道具を流用しがちですが、2人が使うときに使いやすくて、ストレスを感じないサイズの道具を選んでください。2人の絆がさらに深まることは、間違いないでしょう。
※掲載内容は、2024年3月現在の情報をもとに作成しています。ご購入の前に最新の情報をご確認ください。